インドネシア・セマラン市 では、移動式コーヒースタンド「コピ・ケリリング(Kopi Keliling)」が若者の間で大人気です。リーズナブルな価格と気軽に立ち寄れるスタイルが特徴で、地元の新しいカフェ文化として急速に広がりを見せています。
本記事では、近年話題となっている「コピ・ケリリング」についてご紹介します。
「コピ・ケリリング」が若者を惹きつける理由
セマラン市のプレビュランエリアやバンクインドネシア前 には、たくさんのコピ・ケリリングが並び、若者たちが友人とコーヒーを片手にくつろぐ姿が見られます。セマラン在住のダニさん(24歳) は、以前はよくカフェに通っていましたが、今では手軽にコーヒーが楽しめるコピ・ケリリングを愛用しているそうです。
「コピ・ケリリングだと、カフェの半額以下で美味しいコーヒーが楽しめるんです。15,000~50,000ルピアするカフェに対して、8,000ルピアで本格的なコーヒーが飲めるんですよ。」(ダニさん)
コピ・ケリリングならではの「自由」と「経済的な魅力」
コピ・ケリリングの魅力は、リーズナブルな価格に加え、様々な場所で自由に楽しめる点です。バニアさん(22歳) は、バンクインドネシア前や「Taman Indonesia Kaya」などの屋外でリフレッシュしながらコーヒーを楽しむのがお気に入りだと言います。
「カフェだと席を見つけるのに一苦労ですが、コピ・ケリリングなら気軽に立ち寄れます。しかも、屋台でスナックを買ってコーヒーと一緒に楽しめるのもいいですね。」(バニアさん)
また、コピ・ケリリングはカフェに通うことが難しい若者にも「気軽にカフェ気分」を味わえる場所として人気です。
幅広い年齢層から愛される「コピ・ケリリング」
コピ・ケリリングの人気は若者にとどまらず、親子連れや年配の方にも広がっています。ジャティンガレの9歳のアルハフィジ君は、父親と一緒にコピ・ケリリングでコーヒーを楽しむのが日課だそうです。
アルハフィジ君の父、チャトゥルさん(33歳) も、手軽に購入できるコピ・ケリリングを高く評価しています。
「カフェに行く必要がなく、道路脇で手軽に楽しめるのが便利なんです。カフェの味に負けない美味しさですよ。」(チャトゥルさん)
地域経済を支える新たなスタイル
コピ・ケリリングの普及は、地元の中小規模ビジネスを後押しし、経済活性化にも貢献しています。屋台形式でのコーヒー販売は、固定店舗を持つカフェと比べて開業費用が抑えられるため、多くの新規起業家がこのスタイルを選んでいます。セマラン市内には、さまざまなスタイルのコピ・ケリリングが増え、コーヒーマーケットに新しい風を吹き込んでいます。
まとめ
セマランの「コピ・ケリリング」は、手軽に立ち寄れてリーズナブル、そして自由度の高いコーヒー文化として若者の間で人気を集めています。都市内の多様なエリアで移動式カフェスタイルが楽しめるため、観光客にも親しみやすく、地域経済の発展に寄与しているこのトレンド。今後も「コピ・ケリリング」の普及とともに、セマランの新たな観光名物としてさらなる成長が期待されます。
※本記事はこちらの現地記事を引用・翻訳したものです。