はじめに
西ジャワ州政府(Pemprov Jabar) は、静岡県との教育分野での協力を強化し、インドネシアと日本の関係をさらに深めています。2024年10月13日、西ジャワ州長官ハーマン・スリヤトマン氏 は日本の静岡理工科大学を訪問し、Aiwa Holdings奨学金を通じて西ジャワ州の学生たちを送り出しました。
この取り組みは、西ジャワ州と静岡県の姉妹県協定に基づき、教育、労働、文化、観光など幅広い分野での協力強化を目指しています。
本記事では、西ジャワ州政府と静岡県との連携事例についてご紹介いたします。
教育協力の深化とAiwa Holdings奨学金の拡充
今回の訪問は、2017年に締結された姉妹県協定の一環として行われ、特に教育分野での連携が注目されています。西ジャワ州の学生たちは、Aiwa Holdings奨学金を活用し、静岡で学ぶ機会を得ています。このプログラムは、学生たちが日本で最新の技術や知識を習得し、それをインドネシアの地域発展に活かすことを目的としています。
「Aiwa Holdings奨学金を通じて、静岡と西ジャワ州の技術交流を深め、災害対策に強い建物設計の知識を学生たちが学ぶことが重要です。」(ハーマン・スリヤトマン氏)
Aiwa Holdingsとの奨学金契約に関する正式な合意により、今後も多くの西ジャワ州の学生たちが日本で学ぶ機会が提供されることが期待されています。
災害対策技術の学びと地元への還元
西ジャワ州は、日本同様に地震のリスクが高い地域です。そのため、災害対策に強い建築設計を学ぶことは、地域の安全確保にとって非常に重要です。現在、静岡理工科大学で学んでいる西ジャワ州のSadida氏 は、災害に強い建物の設計について研究しており、彼女が得た知識は将来、インドネシアにおける災害対策の一助となると考えられています。
「ここで学んだ知識を生かし、西ジャワ州の防災技術向上に貢献したいです。」(Sadida氏)
ハーマン氏も、彼女をはじめとする多くの学生たちが、学んだ技術を持ち帰り、地域の発展に寄与することを大いに期待しています。
静岡との強固な連携と今後の展望
静岡理工科大学においても、西ジャワ州からの学生たちの学びを支援することが、両地域にとって大きな意味を持つと期待しています。インドネシアと日本は自然災害に頻繁に直面する国であり、両国間での災害対策技術の共有は、地域の安全保障にとって重要なステップです。
「災害対策技術の共有は、インドネシアと日本の両方にとって、非常に重要な協力関係の一部です。」(谷川氏)
また、Aiwa Holdingsの社長である藤井嗣也氏 も、今回の奨学金プログラムを通じて、西ジャワ州の若者たちにさらなる教育支援を提供することを約束しました。今後も奨学金制度を拡大し、より多くの学生が学びの機会を得られるよう、協力を強化していく方針とされています。
まとめ
本記事では、西ジャワ州と静岡県の姉妹県協定に基づく教育協力は、Aiwa Holdings奨学金を通じて新たなステージに進みました。日本で災害対策技術や最新の科学技術を学んだ学生たちが、将来インドネシアの地域発展に貢献することが期待されています。この協力関係は、教育だけでなく、今後さらに労働、文化、観光分野でも広がっていくと予想されています。
※本記事はこちらの現地記事を引用・翻訳したものです。